音楽と私
どういうわけか、クラシックピアノとの付き合いは
早29年になりますか。
何十年もピアノと格闘いえ、腐れ縁というか、もはや
自分にとってピアノ練習とは一種の生理的欲求で
あります。
寝る、食べるなど、健康に生きていくのに生活の中で
欠かすことのできない存在です。
長年連れ添ったパートナーですね。
なので、この何十年、言葉にならない思いをたくさんしてきました。
もう煩わしいのなら、辞めればいいのですが、そういうわけにも
いかない。
音楽はあたり前の話、目には見えないものですし、耳にかすめては消えていく、
儚いものなので、その一瞬一瞬、大事に大事にしてきました。
だからなのか、自分の中でクラシック音楽に対してのプライドがあるんですよね。
もうそれは、男性が一国の主として自分の城をきづいた時の気持ち良さと似ている
と思います。
その過程では、思うようにいかないこともありましたが、常に前を向いて良くなるよう、試行錯誤の連続でした。
音楽を自分の中で形にするのってとても大変なんです。