そして悟る
さきほどのビジネス勧誘の話の続きになるが、
ピアノ演奏も一種のギャンブルに近い気がします(爆)
何故かというと、その一瞬にすべてをかけるから。
音楽は奥が深い。技術的に簡単な曲でも、音楽的な
面で技術を求められます。キャリアを積めば積むほど
ハードルを求められるのです。
それは、観客からだけでなく、自分からのストイックさ
からダブルでプレッシャーを受けます。
毎日、練習しっかりしてても全然やった感がない。。。
ピアノとの格闘はそこに打ち勝ってちょっとでも自信を持てる
ように自分をコントロールすることなんです。
演奏会当日に思わぬアクシデントはやはりつきものです。
精神状態とか、体調とか、お客さんの様子とか。。。
幼い頃、何も考えずに曲の進行を無我夢中でフォーカスしてましたが、
大人になればなるほど、いろいろ気にしちゃうんですよね。。。
そして、悪循環に陥って事故に(泣
当日は、いつもの状態とは違って真っ白になることが多いです。
まるで、観客の前で丸裸にされている気分ですね。
なので、○ルゲリッチとか、○ンラン→苦手です。辻○さんとか天才は
きっと変人なのでしょうね。彼らの生活を覗いてみたいぐらいです。
ひとつ言えるのは、究極のナルシストに違いないと思います。
でも辻○さんはまた別。彼は人間を超えた神なる領域にいるのだと思います。
おいしい話
どういうわけか、よく起業に関するお誘いを受けやすい性質なのか、
ネットビジネス、○ンチャー企業、果ては胡散臭いUFOの集まりとか
なんとかのセミナーの勧誘etc...
音大という世間知らずのお嬢様の園から一歩社会へ出ていくと
今までの世間知らずというツケがまわってきたのか、私なりに
色々苦労というものを経験してきました。
でも、これらのビジネス勧誘のお蔭で、人をしっかり見抜く
力がついたのだと思います。
最近、というかこの記事を書く数時間前、またまたビジネスの勧誘また
がありました。
SNSをツールとした、○スマン○ルコ人から○ンチャー企業のおいしいお話。
キャリアも何もないのに、上手い話だと思って役職を聞いてみたら、
やはり、でました、マネージャー職。なるほど。
昔、海外のインターンシップを経験してみて、実際にこの大凶の役職
の若いお兄さんに働きぶりを生で見ていたとき、感じました。
世のカラクリはこんねもんなのね。と。
でも、彼はいたって誇らしげでお上からの調教にも幸せそうでした笑
でも私は彼の姿をみて思いました。これが働くということなのね。。。と。
何が言いたいのかというと、ようは雇われるってこういうことなんですよね。
○ンチャー企業は、ギャンブル好きが挑戦するべし!
と勝手な解釈で、生真面目、お人よしな私はその職場をさっさと去って
いきましたとさ。
音楽と私
どういうわけか、クラシックピアノとの付き合いは
早29年になりますか。
何十年もピアノと格闘いえ、腐れ縁というか、もはや
自分にとってピアノ練習とは一種の生理的欲求で
あります。
寝る、食べるなど、健康に生きていくのに生活の中で
欠かすことのできない存在です。
長年連れ添ったパートナーですね。
なので、この何十年、言葉にならない思いをたくさんしてきました。
もう煩わしいのなら、辞めればいいのですが、そういうわけにも
いかない。
音楽はあたり前の話、目には見えないものですし、耳にかすめては消えていく、
儚いものなので、その一瞬一瞬、大事に大事にしてきました。
だからなのか、自分の中でクラシック音楽に対してのプライドがあるんですよね。
もうそれは、男性が一国の主として自分の城をきづいた時の気持ち良さと似ている
と思います。
その過程では、思うようにいかないこともありましたが、常に前を向いて良くなるよう、試行錯誤の連続でした。
音楽を自分の中で形にするのってとても大変なんです。